ラグジュアリー系ミニマリストが10代から30代で出逢ったブランド品と、失敗と厳選を繰り返して手元に残った愛用品を一挙大公開します。
同年代の方は当時を懐かしみながら、20代の方は今後のモノ選びに活かす為に、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
※リクエスト下さった皆様、どうもありがとうございました。ちなみに暮らしは全くラグジュアリーではありません(笑)
10代後半:ヴィトンを愛した学生時代
私が人生で初めて手にしたブランド品は、モノグラム柄のキーケースでした。
こちらは20年以上経った今でも大切に愛用しています。(モノグラムは塩化ビニールなので耐久性◎)
毎日ガンガン使っても壊れないヴィトンのタフさに惹かれ、小物の次はバッグを集めました。
パピヨン(ダミエ)は、大学の入学祝いに両親から贈られたもの。
ダークブラウン系の大人っぽい配色に、当時ドキドキしながら背伸びして使っていたことを思い出します。
次に手に入れたのは、バイト代を貯めて購入した真っ赤なリードPM(ヴェルニ)。
確か、雑誌『CanCam』でエビちゃんや読者モデルさん達が持っていたのを真似して買ったと思います。
同年代の方は「懐かしい~!」と感じるかも(笑)。当時流行っていましたよね。
他には定番中の定番であるスピーディや・・。
漆黒が美しいアルマ(エピ)を持っていました。
スピーディは開口部が狭い割に中が深くて私には使いづらかったので、ほとんど持たなかった記憶が。今思うと勿体無かったです。
アルマは当時の私にはまだ早過ぎました。洗練されたタイムレスなデザインなので、持っていれば30代の今なら気負わずに使えたかも知れません。
アクセサリーはティファニーのシルバー製品が好きでした。
定番のオープンハートや、リターン トゥ ティファニーなど色々持っていたな~。懐かしいです。
現在でも愛用している小物があるのが驚き!
20代前半:ロエベと出逢って本革に目覚める
社会人になり、旅行でスペインを訪れた際に王室御用達ブランドであるロエベのアマソナを購入しました。
すべすべと滑らかな手触りの上質な革で、重いバッグが苦手だった私がすっかり本革の虜に。
しかし、「こんなに美しいモノを傷つけたくない」と普段使いは全くしませんでした。なんて勿体無い!
もしタイムマシンで過去へ戻れたら、「いいモノこそどんどん使いなさい!」と当時の自分に説教したいレベルです(笑)。
ちなみに同じタイミングでカルティエのタンクフランセーズも購入しましたが、腕時計を着ける習慣の無かった私は大失敗しました。
アクセサリーはティファニーのバイザヤードを手に入れたものの、年齢を重ねてカラット数が物足りなくなり、後に手放しています。
20代の皆さん、ダイヤはある程度大きさがあった方が長く愛用出来ますよ~!
勿体無いから使えない、という謎理論
20代後半:シャネルなど一生モノを集めだす
自由に使えるお金が増えて、「安物買いはせずに30代以降もずっと愛せる名品を集めよう!」と一生モノに執心していた頃。
雑誌の一生モノ特集を読み漁っては、シャネルのマトラッセ(ラムスキン)やミニマトラッセ(キャビアスキン)を次々購入。
どちらも名品に違いありませんが、ラムスキンは爪で傷つけるわ、キャビアスキンは角擦れが気になるわで、立ちふるまいにエレガントさの足りない私には残念ながらフィットしませんでした。
今思うと、「一生モノとして有名だから」と完全に他人軸で購入していましたね・・。
モンクレールのダウン、マックスマーラのコート、アクアスキュータムのトレンチを初めて手に入れたのもこの時期。
バッグやアクセサリーならまだしも、衣類で一生モノを見つけることはかなり難しいのに、当時はずっと着られると信じていました。
服の耐久性をはじめ、自分の好みや体型が変わってしまう可能性について深く考えていなかったようです。
一生モノは結果論に過ぎないのに執着していたなぁ
30代前半:エルメス沼にハマって大散財期
私のファーストエルメスは、30代はじめに出逢ったピコタンPMでした。
しっとりとした革の手触り、艶感と発色の良さ、熟練の職人によるステッチの美しさに心底惚れ込んでしまい・・。
ショルダーバッグが好きなので次はボリードが欲しくなり、気づけばエルメスの底なし沼にズブズブと沈んでいました。
基本的にエルメスのバッグは需要に対して供給が圧倒的に足りないので、フリーの商品は在庫を確認したらその場で買うかどうか即決しないと売り切れてしまいます。
欲しいバッグに出逢えたらラッキー、見送ったら次はいつ出逢えるか分からない。
このレア感がたくさんの人を惹きつける理由というか、商売上手だな~と思います。
バッグや小物を色々購入し、ついには滅多に出逢えない憧れの名品・バーキン25も手に入れました。
しかし、バッグの最高峰を手に入れても私は上手に扱えず、結局宝の持ち腐れに・・。
自分のライフスタイルに合うかきちんと考えないまま、あれこれ買ってしまい、沼にハマった約1年間は人生で最も散財しました。1年で終わって良かった(笑)
モノづくりの極みに触れた勉強代ですね。自分の貯金は減りましたが、審美眼は間違いなく磨かれたと実感しています。
ミニマルライフが本格的にスタートすると、すっかり熱が冷めてエルメスとは程良い距離感で付き合えるようになりました。
結局当時購入したバッグの中で、今でも手元に残っているのは真っ赤なミニエヴリンだけです。
モノトーン服が多い私の良き相棒(差し色バッグ)として、大活躍しています。
アクセサリーは、プッシュギフトとして夫から贈られたアルハンブラのネックレスや、エルメスの本革&シルバーのバングルなどを楽しんでいました。
名品だからといって、必ずしも自分に合う訳ではない
\ 散財する前に借りて試すのもあり /
30代後半:ブランドと程良い距離感で付き合う
今でもブランド品は好きですが、世間の評価に惑わされたり、盲信的に入れ込んだりすることは無くなり、本当に欲しいモノをたまに買い足す程度になりました。
ウィッシュリストを作成して、アルハンブラのブレスレットを購入したり・・。
他のバッグとの兼ね合いや服との相性をじっくり吟味したうえで、ヴァレクストラのミニイジィデを手に入れるなど、今のところ後悔の無い買い物が出来ています。
ブランド品だけでなくプチプラアイテムも上手に取り入れることで、20代の一生モノにこだわっていた頃より、おしゃれの幅がぐっと広がりました。
これは今までの数々の失敗から学び、“価格にこだわらず、本当に自分が気に入ったモノ・今の自分に必要なモノを選び抜く審美眼”が身についた結果だと思います。
ブランド名や価格ではなく、モノの本質を見極める
現在愛用しているブランド品
私の手元にあるブランド品は、下記のとおりです。(2023.10現在)
どれもお気に入りできちんと活用していますが、ヴィトンのキーケース以外は全て30代になってから手に入れたモノばかり。
まだまだ歴史が浅いですね。これから一緒に年を重ねていきたいと思います。
どんどん使って味わいを深めていきたい
人生を共にしたい一生モノはあるか
前述したとおり、一生モノは結果論であって今後どうなるかは全く分かりません。
ただ、これからの人生を共にしたい名品ならば、エルメスとヴァンクリでしょうか。
どちらもタイムレスなデザインで、飽きずにずっと愛用出来そうです。
もしかしたら一生モノになるかも知れない可能性を最も秘めているのは、ヴィトンのキーケースな気がします。
10代で出逢い、一緒に電車に揺られながら通学通勤して、現在も外出する時はバッグやポケットの中に必ずいる存在。
20年以上付き合っても不思議と買い替える気にならないだなんて、きっと何か縁があるのでしょうね。
他のブランド品も、このキーケースのように長く付き合っていけたらいいなと思います。
私は飽きっぽいので何が残っているかは分かりませんが(笑)、10年後が楽しみです。
自分にとっての名品を大事にしたい♪