庶民がコツコツ貯めたお金で、憧れのケリー28を中古で購入しました。40年近く経ってもボックスカーフの美しい艶は健在。
高級品だからこそ、しまい込まずに普段使いするつもりです。制服のように真面目に持つのではなく、自分らしく自由に使いたい。
ヴィンテージケリーバッグの魅力
20代の頃から「いつか持ってみたい」とずっと憧れていたエルメスのケリー。
直営店やブランドショップで新品をのんびり探していたのですが、トゴのケリーを試しに持った時、何故かしっくりこなくて。
過去に自分のライフスタイルと合わなかったバーキンを手放した経験があり、買い物に慎重になっていた私は、その違和感についてじっくり考えました。
そして、「私が憧れていたのは艶々のボックスカーフのケリーだったんだ」と自覚。
それから自分と同い年のヴィンテージケリーとブランドショップで運命的に(?)出合い、コツコツ貯めてきたケリー貯金で購入しました。
約40年前に作られたバッグなので、もちろん細かいキズやシワはありますが、それは前の持ち主との思い出であり、味わいでもあります。
ボックスカーフの美しい艶は今でも健在。(そしてトゴより軽い!)
「名品はいつまでも色褪せない」
とよく言われますが、まさにそのとおりだなと思いました。「昔のケリーは革が美しい」と仰るエルメス愛好家もいらっしゃるそうです。
少し型崩れして完璧な状態ではないことも、今の私の姿と重なって親近感があります。
新品も素敵だけど、使い込まれたヴィンテージにしかない魅力もあるのかな、と。
▼ これくらい使い込めたらカッコイイ!
世間で「名品」「一生モノ」と呼ばれるこのバッグが、
“自分にとっての名品”
になるかは、正直まだよく分かりません。
ですが、高級品だからとしまい込まずに、日常的にガンガン使いたいと思っています。気負いなく使えることもヴィンテージの良さなのかも。
いつか人生の相棒と呼べるバッグになったらいいな
ケリーバッグは替えストラップで楽しむ
ケリーに付属しているショルダーストラップは、斜めがけするには少し短いので、長さを調節できるタイプを自分で用意しました。
バッグと同じカーフスキンの細いストラップと、布製の太いストラップの2本です。
ケリーの面白いところは、ストラップを替えるだけで印象がだいぶ変わること。キレイめコーデにもカジュアルコーデにも、自由自在に合わせられます。
替えストラップが数本あればコーデが広がる
▼ ある程度 品質の良いものがオススメ
▼ 2~3千円台のストラップも
ケリーバッグをカジュアルに使う
ケリーを使ったコーディネートというと、キレイめの服装に合わせるのが一般的だと思いますが、私はカジュアルな服装にも気兼ねなく使いたいと考えています。
海外スナップをチェックすると、カジュアル×ケリーの方がたくさん!
もちろん海外の方は脚が長くてスタイルが良いので、THE日本人体型の自分がやったらどうなのよって問題もあるんですけど(笑)。
バーキンのように「ケリーをデニムやスニーカーと合わせてもいいんだ!」って思いました。
布製の太ストラップに替えて、ケリー・ドッグやユニクロのノースリTと一緒に。
あとはお気に入りのニューバランスの白いレザースニーカーを合わせたら、ponpoco流カジュアルコーデの完成!
バッグの存在感のおかげで、カジュアル服もちょっと上品に見える気がします。
ケリーを制服のように真面目に持つのは自分らしくない気がするので、その日の気分やコーディネートに合わせて自由に楽しみたいです。
ルールに縛られず、自分らしく楽しめばOK!
ケリーバッグの持ち方
恐らくケリーの正しい持ち方は、フラップも留め具も全部きちんと閉じる方法。開閉がいちいち面倒ですが、この持ち方が最も型崩れしにくいと思います。
「もっとカジュアルに持ちたい」「全部閉めると使いにくい」という方向けに、このような持ち方もあります。
最近は雑誌やSNSでもこの2種類の持ち方をされている方が増えてきた気がします。
程よくチカラの抜けた雰囲気が出るので、カジュアル服と相性が良いんですよね。
ただ、全開けはバッグに重たい荷物を入れると型くずれしやすそうなので、不安な場合は正統派の持ち方か半開けが良いかもしれません。(※持ち方は自己責任でお願い致します)
私はズボラなので全開けしちゃいそう
ヴィンテージケリーのメリット&デメリット
直営店でボックスカーフを手に入れることがほぼ不可能な状態だったので、私にはヴィンテージしか選択肢はありませんでした。
しばらく25サイズの登場を待っていましたが、ここ数年で見かけたのは一度きりです。
ダメージの状態はもちろん、においやカビ、他店のメンテナンスを受けていないか等、気になった箇所は全部確認したうえで購入するのがベストだと思います。
理想的なバッグが見つかるまで焦って妥協しないこと!
おわりに
実際に初めてヴィンテージケリーを目にした瞬間、「なんでこんなに艶々なの!!??」と驚きました。
作られてから40年近く経っているとはとても思えない・・。でも手に取って確かめると、確かに長い歳月を経てきたバッグなのだと感じるのです。
「きっと前の持ち主はモノを大事にたくさん使う人だったんだろうな」
ただ飾られていたのではなく、きちんと使われていた証拠があちこちにあって、それが不思議と愛おしく感じました。
私と同い年のヴィンテージケリー。これからの人生を一緒に楽しもうと思います。
この記事がケリーをお探しの方のお役に立ちますように