宮崎駿監督のデザイン画を元にリノベーションされた、古民家レストラン・御舟宿いろはでランチしました。
『崖の上のポニョ』の舞台のモデルとなったことで有名な鞆の浦。ジブリファン垂涎の素敵な空間で贅沢なひとときを。
食事だけではなく、宿泊もできます。
御舟宿いろは 外観&店内
鞆の浦に行ったら、絶対にランチしたいと思っていたお店『御舟宿いろは』。

宮崎駿監督のデザイン画を元に改修された築220年の古民家で、1階が食事処、2階が宿泊施設になっています。
元は坂本龍馬がいろは丸事件で談判した由緒ある町家だそう。
ステンドガラスのカラフルな配色は「もし龍馬だったらどうデザインするだろう」と想像しながら復元したのだとか。その遊び心が素敵。

帳場(戡定場)に置かれた、大きなそろばんや呼び鈴がレトロで可愛いです。

店内は大人向けの落ち着いた雰囲気。洗練されているけど、どこかノスタルジックで趣があります。
いろんな家具が置かれているのに不思議と調和が取れているのが流石です。席数は少なめ。
宮崎駿監督のデザイン画と比較すると、本当にそっくり!


かなり再現度が高いですね。ファン垂涎ではないでしょうか。
今回は中庭が見える奥のテーブル席に案内して頂きました。

風に揺らめく暖簾を眺めながら、冷たいお茶を一口。
「あー、いいなぁ。ずっとこうしてのんびりしていたいなぁ」としみじみ思いました。
よく目を凝らすと、中庭に傘が連なったデザインの鎖樋がぶら下がっていたり、お手洗いにポニョのステンドガラスが飾られていたり、本当に芸が細かい。
御舟宿いろは ランチ

ランチタイムのメニューは、『いろは御膳』という鯛漬けをメインにした膳の一品のみ。
鯛漬けとは、鯛の切り身を酒や昆布に漬け込んで熟成させた料理のことです。

どうやらお店イチオシの食べ方があるようで、店員さんに教えて頂いたとおりに食べてみました。
まず最初はシンプルにわさび醤油で鯛を味わいます。

ちょっと塩辛いけど、身がぷりぷりしていて美味しい!鯛は鞆の浦の名物だそうです。
次はご飯に鯛味噌を乗せたり、うずら卵やごま海苔をかけたりして、味のアレンジを楽しみます。どれもよきかな~。

〆は土瓶に入った熱々の出汁をたっぷり注いで鯛茶漬けに。最初の刺し身とはまた違う、さっぱりした味わいを堪能しました。
鯛漬け以外に漬物や卵焼きも入っていましたが、男性だとボリューム的に物足りないかもしれません。
正直なところ、この内容で2,420円はちょっと高いかな?と思います。でも店内の雰囲気がとても良いので、席料だと思えば納得です。
御舟宿いろは 宿泊

今回はランチだけでしたが、『御舟宿いろは』に宿泊することも可能です。
「かけおちもの部屋」「みんなで部屋」の2部屋あり、どちらも宮崎駿監督が名付けたそう。なんともユニークなネーミング。
日常ではなかなか味わえない、昔ながらの日本の様式美に触れる町家体験ができます。

1日2組限定のおもてなし、「過剰なサービスがないことがサービス」「館内に時計がない」という方針が素敵だなぁと思いました。
夕食は瀬戸の旬を楽しむコース料理。大浴場もあります。
次回は「広島観光③ 旅館編」です。宿泊した絶景旅館について綴ります。

いつか泊まってみたーい!
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