60代シンプリスト母の持ちすぎない暮らしを綴った本『66歳、まずやってみる。人生を愉しむシンプル暮らし』を出版しました。
老後を真剣に考え始めている方、老前整理にご興味のある方、実家の片付けを検討されている方にぜひ手にとって頂きたいです。
本の内容について
扶桑社の編集者さんから再びお声がけ頂き、2冊目の紙の本を出版することになりました。
今作は「悩む前にまず行動」をモットーに、不要なモノを潔く手放してきた母のシンプルライフをまとめた一冊です。
実用書として役立ちそうなアイデアもありますが、我が家の出来事や母のリアルな心情を綴った、ひとりの60代女性の片付け体験談として、気楽に読んで頂ければと思います。
第1章は母が持ちすぎない暮らしを選んだ理由や、モノに振り回されずに上手く付き合う方法、第2章は老前整理で母がやったことや手放したモノについて綴りました。
庭に生えていた欅の木でテーブル天板を作った話は、思い出を大切にする母らしさが感じられて、個人的に好きなエピソードです。
第3章は“服を1年間買わないチャレンジ”を達成して分かったことや、健康オタクの母が実践していること、第4章は写真や嫁入り道具など思い出の品の手放し方について綴りました。
モノに対する考え方が全く異なる、シンプリスト母とマキシマリスト父がどうやって折り合いをつけていったのか、お互いを尊重しながらより良い人間関係を築いていくコツも書いています。
両親による意見のぶつけ合いは、私も書いていて楽しかったです(笑)。
母が老前整理を決意するきっかけとなった、実家の片付け(祖父母宅の片付け)についてもたっぷり6ページ割いてまとめています。
第5章は心や思考にフォーカスした内容で、飾らず潔く生きる母の性格が1番よく現れている章です。
第6章は母の愛用品をたくさん紹介しています。
キッチングッズ、食品、インテリアグッズ、日用品、ビューティーグッズ、ファッショングッズをカテゴリー別に全部で40点掲載。
娘の私も思わず使ってみたくなるような、優秀アイテムがいっぱいありました。
私のオススメは第4章と第5章です
本の中身をご紹介
「とにかく字を大きくして、シニア世代でも読みやすいように工夫して欲しい」と母からリクエストを受け、前作よりも文字サイズをだいぶ大きくしました。
また、読み手によって「いいな」と感じるポイントはそれぞれ異なると思い、今回はあえて文章にマーカーを引いていません。
前作はモノクロでしたが、今回はカラー写真が25ページ以上あります。
表紙をはじめ、プロのカメラマンさんに実家をたくさん撮影して頂きました。マキシマリスト父の“好き”が詰まった、夢の秘密基地も初公開。
文章だけではなく、視覚的にも母のシンプルな暮らしぶりをお楽しみ頂けると思います。
読みやすさにこだわりました
書き下ろしページ
自力で出版した電子書籍『65歳、より少なく軽やかなシンプルライフ』をベースにした内容ですが、書き下ろしもたくさんあります。
読者の方からリクエストの多かった防災グッズの詳細や、墓じまいをどうするか、母の人生を彩る推し活の話など、全部で10本の新たなエピソードを書き足しました。
特に「大変だった実家の片付け」は、なかなか読み応えのある内容だと思います。
母の苦労を間近で見ていたので、私はきちんと老前整理をしておこうと改めて心に誓いました。
「子どもたちとの距離感」では、私の弟について初めて書いています。
片付けとは直接関係ありませんが、母の半生を語るうえで読者の方にぜひ知っておいて頂きたいエピソードなので加えました。
いろんな出来事があって今の母のシンプルライフがあると思っているからです。
書き下ろしのボリュームたっぷり
こんな方におすすめ
心身共に身軽で快適なシニアライフを送りたい方、何でも減らすのではなく思い出を大切にしながら暮らしたい方にピッタリな一冊です。正直に言って、私の本より面白いと思います(笑)。
母と同世代の方はもちろん、その子供世代の30~40代の方にも読んで頂けたら幸いです。将来の暮らしや実家の片付けに役立つヒントがあるかも?
ちなみに、この本はシンプリストやミニマリストになることを推奨していません。「誰がどう暮らそうがその人の自由」というのが母の考えです。
おわりに
50代から片付けを始め、老前整理をほとんど終えた母。現在は持病の不安と闘いながら、自分の夢を叶えるため前向きに頑張っています。
私は母のシンプルライフから多くのことを学びました。特に深く心に残っているのは「人生の時間は有限」「やりたいことはすぐにやる」ということ。
私が暮らしを整えているのは、心身共に身軽になり、人生を思いっきり愉しむため。
晩年になって「もっとこうしておけばよかった」と後悔したくないから。
『66歳、まずやってみる。人生を愉しむシンプル暮らし』から引用
この本を読み終えた後、きっと「よし、私もやってみるか!」と前向きな気分になれると思います。
最後になりましたが、こうして2冊目を出版することができたのも、母のことを応援して下さる皆様のおかげです。いつも本当にありがとうございます。
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貴方に読んで頂けたら嬉しいです