本当に素晴らしいものは、古さも美しさになる。時を経たものにしか醸し出せない味わい深さが好きです。
新しいものも良いですが、身近にある古き良きものに目を向けてみるのも、新たな発見があって面白いかも知れません。私の愛する古いものをご紹介します。
祖母から受け継いだオパール
亡き祖母が遺してくれたオパールの指輪。傷だらけなのは祖母が愛用していた証。
小さい頃からこの指輪を見てきて憧れていたので、私にとってはどんな宝石よりも眩しく感じます。
まだ指輪の存在感に私自身の魅力が追いついていない気がするので、いつか自然体でさらっと身に着けられるようになりたいです。
たくさんの傷も愛おしく感じる
▼ カットが可愛いオパール
色褪せないタイムレスな腕時計
こちらも祖母の形見。祖父母でお揃いにしていたクレドールの腕時計です。
ずっと昔のものですが、凛として美しい。本当に良いデザインは全く色褪せないですね。祖母と一緒に時を刻んできたのかと思うと感慨深いです。
40歳になったら母から受け継ぐ予定。時計を着ける習慣はありませんが、ブレスレットのように使って大事にしたいと思っています。
むしろ新品より美しいかも
エルメスのヴィンテージスカーフ
若かりし頃の母が愛用していた、エルメスのカレ。
ずっと使っていなかったそうですが、シミ抜きをしてから大復活して私もたまに借りるようになりました。
シルクのなめらかな手触り、デザイン性が高くて美しいプリントは数十年の月日が流れても変わっていません。
時代を感じさせないデザイン
世界に一つだけしかない指輪
30歳になった記念に、母から譲り受けたパールの指輪。
ジュエリーデザイナーの友人が作った一点ものだそう。アームの繊細な彫りとパールの優しい照りが本当に美しくてうっとり。
出来れば子供や孫世代に引き継いでいきたい、素晴らしい作品です。TASAKIのバランスと一緒に着けるのが定番。
指輪というより、もはや芸術品
母の粋でモダンな大島紬
昔の話になりますが、祖父母は日本舞踊、母は琴をやっていました。
着物姿の祖父母を見る度に「なんて素敵なんだろう」と子供心に思ったものです。その影響で私自身も着物に夢中だった時期があります。
母が嫁入り道具の桐のタンスを処分する際に着物もたくさん手放しましたが、お気に入りの大島紬は残しました。
粋でモダンな柄がとてもカッコイイです。いつか着てみたいなぁ。
和の美しさを知った祖父母の家
祖父は建築に造詣が深く、住まいの一つ一つにこだわりが詰まっていて、訪れる度に見惚れてしまいます。
こうした建具や家具を作れる職人さんの数はだんだん減っているそう。もう誰も住んでいない祖父母の家も、いずれ他の建物に変わるかも知れません。
もうすぐ失ってしまうかも知れないこの美しさをしっかりと目に焼き付けておきたいです。
終の棲家は和風建築がいい
人生の大先輩である盆栽たち
父の盆栽はどれも本当に美しいです。私のお気に入りは紅梅と紫陽花。紫陽花はここまで小さくするのに10年近くかかったそう。
盆栽鉢や盆栽台は父が独身の頃から愛用している年季の入ったものばかり。渋くて味わいがあります。
実家にある盆栽のほとんどが私より大先輩で、下から見上げるとまるで大樹のようです。
視点を変えれば物事は全く違って見える、と教えて貰いました。
盆栽ってミニマルで好き
古さが美しさになる
この記事を書きながら、古くても美しいではなく「古さが美しさになる」という表現がしっくりくるなぁと思いました。
今回ご紹介したものたちの美しさは、経年変化や歴史、持ち主に愛され使われてきた跡があっての美しさだと感じたからです。
新作や新品も良いですが、身近にある古き良きものに目を向けてみるのも、新たな発見があって面白いかも知れません。
皆さんはどんな古いものが好きですか?