湯河原温泉の古き良き割烹旅館。趣のある数寄屋造りの客室、上品な味わいの懐石料理、開放感たっぷりの露天風呂。
全14室とコンパクト&部屋食なので他の宿泊客と顔を合わせにくく、家族や大切な人とゆっくり過ごせます。老舗旅館ですが子連れでも安心です。
若松ゆがわら石亭 宿泊記(口コミ)
玄関・館内
親子3代で宿泊した、若松ゆがわら石亭さん。玄関の提灯が味わい深い。

歴史のある老舗旅館なので施設は古いですが、清潔感があります。全館畳敷きで風呂上がりに素足のまま歩けるのが嬉しい。
全14室のコンパクトな建物で、部屋~大浴場の移動がとてもラクでした。大型ホテルも良いですが、これが小さい宿の魅力ですね。
着物姿の仲居さんが部屋まで案内して下さいました。

部屋の前には小さな石庭が。風情があって素敵。こうしたスペースの余白が老舗旅館だな、と感じます。

駐車場は玄関前にあります
部屋
今回は二間続きの和室(本間10畳+次の間6畳)に泊まりました。こちらが本間。

数寄屋造りの無駄を削ぎ落としたシンプルな和室で、最大5名まで利用出来るそうです。
奥の窓からは湯河原の街や山並みが見渡せます。

手前の立派な庭園は個人の別荘だとか。この辺りは有名人の別荘が多いと仲居さんが仰っていました。
続いて次の間。

若松ゆがわら石亭は部屋食なので、布団は次の間に敷いて貰うと翌朝ゆっくり出来てオススメです。
全体的に清掃が行き届いており、洗面所やお手洗いなど水回りに清潔感があって好感度大!

部屋風呂は温泉では無いそうで、今回は使いませんでした。ここは老朽化が結構目立ちますね。

お着き菓子は、旅館オリジナルの“松のみどり”。抹茶クリーム味です。

お茶セットの他、無料のドリップコーヒーやティーバッグがありました。
- クレンジング、化粧水、乳液
- シャンプー類
- 浴衣、羽織
- バスタオル(大浴場にもあり)
- ハンドタオル
- 歯磨きセット
- ブラシ、カミソリ
- ドライヤー
- ティッシュetc
今度は露天風呂付きの特別室『鉄斎』に泊まってみたいな~。


ベッドの部屋もあります
大浴場・露天風呂
大浴場は2箇所あり、男女入れ替え制です。昼~夜の女湯は石風呂。

古いですが、自家源泉かけ流しの熱めの湯でとても気持ち良かったです。時間になるとドバドバ音をたててお湯が足されます。洗い場は狭め。
露天風呂は、まるで日本庭園のような趣のある造り。

「お池みたーい!」
と子供がはしゃいでいました。私達以外には誰もおらず貸切状態。きっと部屋数が少ないからでしょうね。
植木で隠れるものの、向かいのマンションから見えないか少し気になりました。あまり立たない方が良いかも。
翌朝の女湯は檜風呂。こちらも洗い場は狭め。

またもや貸切状態でした。そういえば館内で一度しか他の宿泊客に会っていません。凄い。
露天風呂はこちらの方が更に開放感があって好きです。

肩までどっぷりと温泉に浸かって手足を伸ばし、
「あー、極楽じゃ~」
と時間の許す限り、大いに寛ぎました。最高です。
割烹旅館ということで、温泉はそこまで期待していなかったのですが、想像以上に良かったです。

- クレンジング、化粧水、乳液
- シャンプー類
- バスタオル、薄手のフェイスタオル
- ドライヤー
- 綿棒、ティッシュ
- シャワーキャップ、カミソリetc
- 給水器

自家源泉で、想像よりずっと良い温泉でした!
夕食・朝食
◆夕食
割烹旅館の醍醐味といえばやはり料理。朝・夕ともに部屋食です。
まわりを気にせずに落ち着いて食べられるので、小さな子供連れには嬉しいですね。

まずは前菜から。盛り付けが色鮮やかでワクワクします。

中央にある鶏松風が美味しかったな~。銀杏も渋みがあって好き。
続いては椀物。清し汁にパプリカって初めてかも!

椀を口元へ運ぶと柚子がほんのりと香って、上品で繊細な一品でした。
続いてはお造り。

真いかは塩でさっぱりと味わいました。太刀魚は少し生臭かったかな・・。
続いては蓋物。

蕎麦の実の食感が面白い。合鴨団子や蟹つみれ、茄子に味が染みていて美味しかったです。
続いては恐らくメインの焼肴。

真鯛は大好物なので嬉しい!
関係ありませんが、けんちんやきが漢字で『巻繊焼き』と書くことをお品書きで初めて知りました。
肉料理が少ないので、一緒に添えられていた葱の牛肉巻きをもっと食べたかったな~。
続いては酢の物。

帆立と蛸を人参ドレッシングで。酢の物に入っているフルーツが昔からちょっと苦手。
品数はそんなに多くありませんが、さすがはミシュラン北海道で一ツ星を獲得した割烹旅館 若松の姉妹館。どれも色鮮やかな盛り付けと上品な味わいで満足感がありました。
ただ、締めのご飯と味噌汁、デザートがイマイチで少し残念だったかな。あと男性だとボリューム的に物足りないかも知れません。
◆朝食
朝食は、湯豆腐とアジの開きがメイン。

THE 和風旅館の朝食といった感じで、私は好きです。ご飯のお供として塩辛と明太子があり、ポイント高し!
地味ですが卵焼きがあるのも嬉しい。甘さ控えめの優しい味でほっとします。

量は少ないけど、満足度は高いです♪
若松ゆがわら石亭の周辺観光情報&オススメのランチ
宿から徒歩10分くらいの場所に万葉公園があります。詳細は『オーベルジュ湯楽 宿泊記』でご覧下さい。

今回は湯河原へ向かう途中にある、ラ クラッセ ドゥ シェネガでランチを楽しみました。

海の見える小さな丘に建つホテルで、ちょっぴり海外リゾートのような雰囲気が味わえます。
JR東海道本線・真鶴駅より車で5分(徒歩15分)、湯河原駅より車で12分くらいです。
▼ ランチだけの利用もOKで、2コースから選べます

少し奮発して5,500円のコースにしましたが、どの料理も全部美味しかった~!

プールがあるので、子供達が大きくなったら夏に宿泊したいと思いました。


ランチだけでもまた行きたい!
若松ゆがわら石亭のオススメ度

- 料金:★★★★(今回は大人1人17,000円)
- 眺望:★★★★
- 館内:★★★(施設は古いが清潔感あり、コンパクトなので移動がラク)
- 部屋:★★★★(古いが広くて快適、水回りに清潔感あり)
- 大浴場:★★★(老朽化やむなし、自家源泉かけ流し◎)
- 露天風呂:★★★★(マンションから見えないか気になるが開放感あり)
- 夕食:★★★★(割烹旅館の看板に偽りなし、量は少なめ)
- 朝食:★★★
- 接客サービス:★★★★★(若い仲居さんだったが一生懸命な接客で◎)
- その他:万葉公園から近いので★★★
総合:3.7点(5点満点中)
⇒ 純和風旅館&懐石料理が好きな方、小規模でゆったり寛げる旅館をお探しの方にオススメ!
小さな子供連れだと他の宿泊客に気を遣って疲れてしまうことがあるのですが、こちらは部屋食&大浴場がほぼ貸切状態だったので、とてもリラックスして過ごせました。
今回のように1万円台で宿泊するにはキャンペーンやクーポンの併用が必要ですが、2万円台でも納得出来るクオリティです。
湯河原温泉は、若松ゆがわら石亭とオーベルジュ湯楽
が我が家の定宿になりそうな予感!

子連れOKの割烹旅館は貴重です
▼ 同じ湯河原のリーズナブルなオーベルジュ
▼ 料理がすごい神コスパの漁師宿
▼ にごり湯の貸切野天風呂が人気の宿