ハンドクリームで美肌になるって本当？
ザーネクリームを顔に毎日塗っても大丈夫か、自分の肌で検証しました。
公式で顔への使用が認められており、保湿ケアとして高評価レビューも多いですが、敏感肌の方は注意が必要です。個人的には単発で使うのがオススメ。
※PRや提供品ではありません。また、当記事の内容は医学的および専門的アドバイスではありません。
ザーネクリームを顔に使ったきっかけ
チョコラBBで有名なエーザイのザーネクリーム(医薬部外品)。65年以上の歴史があるブランドです。
とある商品レビューで
美容皮膚科で貰う美容クリームの中身が業務用ザーネクリームだった
肌の凄くキレイな人が市販のザーネクリームを使っていた
という口コミを見て興味津々。(口コミの真偽は分かりません)
ザーネクリーム以外でも「ハンドクリームを顔に塗って美肌になった」という噂はよく耳にします。※ザーネクリームは全身用です
美容効果はあるのか、そもそも顔に毎日塗っても大丈夫なのか、自分の肌で検証しました。
公式HPにもパッケージにも「顔に使える」と明記されているので、顔への使用自体は問題無いと思います。
何でも自分の肌で試してみる！
ザーネクリームの成分(合成界面活性剤は？)
顔に塗る前に、気になった成分について調べてみました。
- 酢酸d-α-トコフェロール：天然型ビタミンE(肌のターンオーバーを促進)
- グリチルリチン酸ニカリウム：消炎成分(肌荒れを整える)
- オクチルドデカノール：油剤(ヤシ油などの天然油脂から作られる)
- 吸着精製ラノリン：油剤(羊毛から抽出した油脂を精製したもの)
- グリセリン：保湿剤(身体に元々存在する天然保湿成分)
- 非イオン界面活性剤：自己乳化型ステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン
- 両生イオン界面活性剤：部分水素添加大豆リン脂質(水添レシチン)
- 陰イオン(アニオン)界面活性剤：ラウリルリン酸ナトリウム
- 合成ポリマー：シリコーン樹脂
- 防腐剤：クレゾール、パラベン、ベンジルアルコール
消炎成分は肌荒れを防ぎ、天然型ビタミンEは血行を促進してターンオーバーを整え、肌をすこやかに保つ働きがあります。
公式HPによると顔全体に使用した場合、血行が行き渡って肌がしっとりもちもちになるとか。
ただ、合成界面活性剤・合成ポリマー・防腐剤が含まれている為、敏感肌の場合は顔への使用は避けた方が良いかも知れません。
また、グリセリンは身体に元々存在する天然保湿成分ではあるものの、アクネ菌の餌になってしまうのでニキビ肌の方は要注意です。
ちなみに名前が似ているザーネ軟膏(処方薬)とザーネクリーム(市販品)は成分が異なります。
ザーネ軟膏はビタミンA、ザーネクリームはビタミンEが有効成分です。
敏感肌の方は要注意
ザーネクリームを毎日塗った結果
- ３０代女性
- 混合肌
- 真冬に検証(2週間毎日朝晩使用)
スキンケアの最後に蓋として使う方法が一般的なようなので、化粧水の後にザーネクリームだけ使ってみました。
手の平に薄く伸ばして、顔を優しく包み込むようにハンドプレスします。
テクスチャーは固めですが伸びは良く、ニベアの青缶より重たくない使用感。少し原料臭がするものの、ほとんど気になりません。
少量であればベタつきもあまり気にならず、肌がテカることも乾燥することも無かったです。
翌朝の肌が柔らかくなっていて驚き！
しっとりもちもちの手触りで「おお、これがもち肌か！」と感心しました。
だんだん肌が慣れてくるのか、初日の喜びは長続きしませんでしたが(笑)。
2週間毎日朝晩使ってみましたが、私の場合毛穴が詰まったり、吹き出物ができたりすることはありませんでした。
- 乾燥：改善された(頬や口周り)
- 吹き出物：できなかった
- かゆみ：少ない
- ヒリヒリ感：少ない
- シミ：改善なし
- シワ：改善なし
- 毛穴：改善なし
乾燥は改善されたものの、特に目立った美容効果はなしという結果に。
ずっと使い続けていれば、冒頭の口コミのように美肌に近づけるのだろうか？うーん・・。
ちなみに化粧水なしでも使えますが、肌の内側が少し乾いているような感覚があったので、化粧水との併用がオススメです。
ハンドクリームとして愛用している、ユースキンAも顔に塗ってみましたが、少しかゆみがありました。
手に使う場合は大丈夫なのですが・・難しいですね。こちらも合成界面活性剤が含まれています。
保湿メインなら悪くないと思う
ザーネクリームを顔に使うメリット＆デメリット
- 頬や口周りの乾燥が改善された
- 翌朝の肌がしっとりもちもちに感じる
- 少量であればあまりベタつかない
- 匂いがほとんど気にならない
- かゆみやヒリヒリ感が少ない
- 安価で大容量なのでスキンケア代が浮く
- 朝使っても下地がよれにくい(相性による)
- 目立った美容効果はなし(短期間では不明)
- ニキビ肌、敏感肌の方は要注意
- (人によっては)毛穴が詰まる
- ( 〃 )吹き出物ができる
- 合成界面活性剤や防腐剤が数種類含まれている
コスパの良い保湿クリームをお探しの方、用途別のクリーム類を1つにまとめたい方向けです。
顔に塗って余ったクリームをそのまま手に塗ってケアできるので良いな、と思いました。
デメリットの合成界面活性剤については、大抵のクリームや乳液に界面活性剤(乳化剤)が含まれている為、気にならない方も多いかも知れません。
オススメかどうかというと、全体的に“普通”でした。
人によって合う・合わないが分かれそう
▼ ニベアの青缶は界面活性剤不使用だそうです
顔には毎日ではなく単発で使うのがオススメ
保湿をメインに考えるなら、真冬でも化粧水＋ザーネクリーム、人によっては単品でも充分かも知れません。
私の場合、ハンドクリームで美肌になったというより“ハンドクリームでも特に問題無かった”の方が近いと思いました。可もなく不可もなくといった印象です。
毎日顔に塗るには合成界面活性剤や防腐剤の種類の多さが気になりましたが、ずっと愛用しているノブの日焼け止めなどにも結構含まれているんですよね。ゼロにするのは難しい。
個人的には顔への使用は毎日ではなく、特に乾燥している時など単発で使うのがベストだと思います。顔用としてのリピは無いかな。
残りはかかとのケアに使う予定です
▼ 蓋として使うなら白色ワセリンが1番安心かも？
