ミニマリストは結婚できない、結婚しない方が良い、子供への影響が心配と言われますが、それは本当でしょうか。
自分or相手がミニマリスト、またはミニマリスト同士で結婚する場合、知っておいた方が良いこと、メリット&デメリットについてまとめました。
ミニマリストは結婚できない?

結論から言うと、ミニマリストとは関係なく、自分の価値観を押し付ける人・常に自分が正しいと考えている人は結婚に向いていないと思います。
これは金銭感覚・人付き合い・食の好み・趣味など、あらゆる物事に当てはまる問題であり、結婚生活はお互いの価値観を尊重し合うことが大事です。
その点をきちんと理解していれば、結婚するからといってミニマルライフを諦める必要はありません。
- ミニマリストかどうかは関係ない
- 結婚生活は、お互いに歩み寄ることが大事

ミニマリスト云々ではなく、人間性の問題
自分がミニマリストの場合

とはいえ、家庭を持ったら(特に子供が出来たら)独身時代と同じようなミニマルライフは送れないと覚悟した方が良いと思います。
必要最小限のモノしか持たない暮らしは、多分難しいです。また、自分の思いのままに過ごせる時間や、理想どおりのスペースが少なくなります。
結婚後に「こんなはずじゃなかった・・」と後悔しない為に、お互いの許容範囲を予めしっかり確認しておくと◎です。
- 必要最小限のモノで暮らすことは難しい
- 家族にミニマリズムを押し付けない
- お互いの妥協出来る点・出来ない点を理解する
- 簡単なルールを決めておく(ここに収納出来るモノだけにする等)

ある程度ミニマルライフを妥協する覚悟が必要
相手がミニマリストの場合
相手がミニマリストだと分かったら、一度じっくり話し合って、ミニマリズムを押し付けないタイプか確認して下さい。
大切なパートナーや家族が「NO!」と言っているのに聞く耳を持たず、自分のやりたいことばかり優先する人と結婚しても、きっと苦労するだけです。
そもそも他人に強制する人は、ミニマリズムの本質を理解していない可能性があります。
- ミニマリズム=豊かで快適に暮らす為の手段
- ミニマリスト=自分にとって本当に必要な(大切な)モノ・コトを知っている人
- モノを減らすことが目的ではない
- 人それぞれ正解が異なる
私は結婚後に、夫がミニマリストだと知りました。

何事にも執着しない彼の姿に影響を受け、いつの間にか自分もゆるーいミニマリストに。
私がミニマリズムに興味を覚えたのは、夫から一度も強制されなかったことが大きいです。もし強制されていたら、偏見を持っていたかも知れません。(※夫はミニマリストの自覚が無い)
結婚相手はミニマリストか否かより、他人を尊重出来るか、思いやりはあるかの方が重要だと思います。
- 相手がミニマリズムを押し付けないタイプか確認
- ミニマリズムの本質を知り、偏見を持たない
- 歩み寄る姿勢を見せる
- 簡単なルールを決めておく(勝手にモノを捨てない等)

ミニマリズムの本質を知れば、意外としっくりくるかも?
ミニマリスト同士の結婚

私達夫婦は、どちらもミニマルライフが自分に合っていると感じています。
まわりから「価値観が似ていて羨ましい」とよく言われますが、ミニマリスト同士でも価値観は異なる部分が多いです。
価値観はそれぞれ違う
◆モノへのこだわり
例えば、モノへのこだわり。私はこだわりが強いタイプ、夫は反対にあまりこだわりが無いタイプです。

- よく吟味して選ぶ
- デザインや性能など、総合的に判断する
- 少数精鋭を意識している
⇒ モノへのこだわりが強い
- 直感で選ぶ
- 使い勝手が良ければOKなど、部分的に判断する
- 無意識でモノが少ない
⇒ モノへのこだわりが弱い
私はあらゆる点でそれなりに納得出来るモノを持ちたい、夫は使い勝手さえ良ければ何でも良いという考え方。
その為、私は夫が選んだモノのデザインが気になって、つい口を出しそうになりますし、夫は微妙な差を吟味する私がイマイチ理解出来ず、「どれでもいいんじゃない?」とよく言われます。

【私】性能だけではなく、デザインやカラーも大事

【夫】似たような性能なら、どれも一緒
◆手放す基準
私は今の自分にフィットするかどうかを基準にして手放すタイプ、夫はモノがまだ使えるかどうかを基準にして手放すタイプです。

- ダメージが目立ってきたら手放す
- 今の自分に合わなくなったら手放す(体型・好み・ライフスタイル等)
⇒手放すタイミングは自分が基準
- 使えなくなるまで手放さない
- 自分の変化<モノの変化
- 見た目がボロボロでも気にならない
⇒手放すタイミングはモノが基準(PC周辺機器は除く)
例えば服の場合、私は体型に合わなくなったり、毛玉や汚れが目立ってきたら手放すようにしていますが、夫は放っておくとヨレヨレになるまで着続けます。(着心地が合わなかった服・スーツは除く)
「大人のおしゃれは清潔感が大事だと思う」と夫に伝えたら、本人も知人に同じようなことを助言されたそうで、最近は早めに買い替えるようになりました。
趣味や仕事でフル活用しているPC周辺機器は、以前からサクッと手放してアップデートしている為、夫にとって興味のある分野orない分野で、だいぶ基準が違うようです。

【夫】興味がない分野のモノには、モッタイナイ精神が出ちゃう

【私】興味のあるなしに関わらず、潔く手放す
メリット&デメリット
ミニマリスト同士が結婚した場合のメリット&デメリットをまとめました。

- モノが増えにくい
- 片付いている状態をキープしやすい
- 無駄な出費をしない為、貯蓄率がアップ
- モノやコトをミニマル化する理解を得やすい
- パートナーの私物や人間関係によるストレスが少ない
- ミニマリスト同士でも価値観は異なる
- お互いにこだわりが強いタイプだと揉めるかも
- 子供への影響を考慮する必要がある
私達夫婦の場合、ミニマリスト同士であっても微妙に価値観が異なるので、たまに小さな揉め事に発展することもあります。
自分と価値観が完全に一致する相手は存在しないと思うので、肝心な部分の考え方が近ければ良いのかも知れません。
私は、夫と金銭感覚・食の好み・趣味・教育方針が似ているので、そこが良かったと感じています。

私達夫婦の場合、メリット>デメリットです

モノより経験、行事や人付き合いの簡略化など、理解して貰いやすい
子供が生まれたらミニマリストを諦めるべき?

子供がいると、とにかくモノが増えます。その量は、夫婦2人暮らしの比ではありません(^^;)
ミニマリストを諦めなくても大丈夫ですが、子供に必要なモノはミニマルライフと分けて考え、モノが増えても仕方ないと割り切る覚悟が必要です。
個人的には、子供の私物は無理にミニマル化せず、成長に合わせて本人に管理を任せる方が良いと考えています。
年齢 | 子供が管理するモノ |
未就学児~ | 「このケースに収まるだけ」など 親子でルールを決める |
小学生(低学年)~ | おもちゃ・本など |
〃 (高学年)~ | 学校・習い事で使うモノなど |
中学生~ | 服など全ての持ち物 |
これはモノの要不要を始め、子供には何でも自分の頭で考えて判断出来るようになって欲しいからです。
リビングや子供部屋が散らかり放題になることもありますが、それも成長の過程だとあたたかく見守っていきましょう!
- 子供に必要なモノは、ミニマルライフと分けて考える
- 子供の成長に合わせて、私物の管理を本人に任せる
- ミニマルライフを好きになるかは、子供が決めること(押し付けない!)

モノやコトを通して得る経験も大事にしたい
ミニマリスト×結婚の参考になるブログ
ミニマリストと結婚について書かれた、オススメのブログ記事をご紹介します。
▼ コゼキさんの記事
ミニマリスト夫&マキシマリスト妻という組み合わせで、ご結婚されたコゼキさん。
夫婦円満に暮らす秘訣や、奥様がミニマリストになった理由が載っており、ミニマリストを受け入れてくれる人は意外と多いのだと実感します。
コゼキさんのミニマリズムを押し付けずに背中で語るスタイルを、ぜひ参考にして頂きたいです。
▼ つきみさんの記事

ミニマリストは「自分の時間を大切にしたい」「無理して結婚しようと思わない」という方が多いのではないでしょうか。
結婚したい・結婚しない、どちらも自然な感情であり、尊重されるべきだと思います。つきみさんの仰るとおり、幸せのカタチは人それぞれ。
一人暮らしで気を付けたいことも記載されており、大変勉強になります。

結婚してもしなくても、幸せならそれでヨシ!
まとめ(ミニマリスト×結婚で知っておきたいこと)

- ミニマルライフを妥協する覚悟が必要
- 家族にミニマリズムを押し付けない
- 子供に必要なモノは分けて考える
- ミニマリズムの本質を知り、偏見を持たない
- ミニマリスト同士でも価値観は異なる
- お互いの許容範囲を理解する
- ミニマリストかどうかより、大事なのは人間性
結婚で大事なのは、ミニマリストか否かより本人の人間性と自分との相性だと思います。
同じミニマリストでも価値観は人それぞれ微妙に異なるし、ミニマリスト×マキシマリストでも円満な結婚生活を送っているご夫婦はいらっしゃいます。(私の両親もそうです)
ミニマリズムは価値観の一つに過ぎない為、自分が大事だと考えている他の部分で価値観が似ていれば良いのではないでしょうか。

結婚しても子供が生まれても、ゆるーいミニマルライフはきっと続けられます