浅草アートブラシの毛玉取りブラシとテスコムの電動毛玉クリーナー、毛玉がよく取れるのは一体どっち?
実際にカシミヤセーターなど数種類の素材で試して、実力を徹底比較しました。
製品の特長や使い方も詳しく説明。毛玉取りはこの記事さえ読めば完璧です!
レビュー①:浅草アートブラシの毛玉取りブラシ
製品の特長
プロ用を家庭向けに改良した、お手頃価格で評判の良い毛玉取りブラシ。

ワンランク上の『毛玉取りブラシ匠』という商品もありますが、今回はスタンダードタイプを購入しました。
馬蹄型のブラシデザインで、繊細なカシミヤからウール、アクリルまで様々な素材に使用可能です。
毛はコシがあって長持ちする良質な猪毛。

1本1本の毛先が釘の頭のようにT字型に成型されている特許取得済みの特殊加工で、生地を傷めずに毛玉を絡め取ります。
持ち手は無垢の天然ブナ木を使用。(正規品には焼印あり)

横から見るとこんな感じ。緩やかなカーブデザインで手にしっかりフィット。

余計な力が入り過ぎず、衣類にソフトに当たるように設計されています。

洋服ブラシは持っているけど、毛玉取りブラシは初めて
使用方法
毛玉取りブラシの使い方はとっても簡単!
①衣類を平らな場所に置き、繊維の目に沿ってブラシを横滑りさせます。

ブラシ面全体を使って、サッサッと軽くブラッシング。
この時ブラシの角を使ったり、力を入れ過ぎないように注意しましょう。

②襟元・袖口・裾付近は、ブラシを縦方向に動かすとよく取れます。

毛玉が頑固で取りづらい箇所なので、ブラシ先端を使ってピンポイントで毛玉取りすると良いかも知れません。
ブラシの動かし方については、公式YouTubeチャンネルをご覧下さい。(動画内で紹介されているのは匠verです)
あと、全体をブラッシングする前に必ず目立たない箇所で試した方が良いと思います。
これはあくまで個人的な感想ですが、素材によっては相性があまり良くない場合もあると感じたからです。

猪毛は結構硬いのでダメージに要注意!
毛玉取りブラシの実力を検証
◆カシミヤで検証
愛用しているカシミヤ100%のセーターで、毛玉取りブラシの効果を検証しました。
こちらがブラッシング前の画像です。全体的に毛玉や毛羽立ちが目立ちます。

丁寧にブラッシングし、前身頃と後ろ身頃を合わせて約7~8分で終わりました。

毛玉は目立たなくなりましたが表面が少し毛羽立っているので、手持ちのカシミヤ専用ブラシで毛流れを整えることに。

カシミヤのふんわり感を損なわずに、なかなかキレイに仕上がりました。
ブラッシング前と後の画像を並べて比較すると、よく分かります。

もっと上手にブラッシングすれば、毛玉取りブラシ単品使いでも更に美しく仕上がるかも知れません。
個人的には、猪毛はカシミヤにはあまり向かないのかな?と思いました。

カシミヤ用のブラシはイシカワor平野の馬毛がオススメ
◆アクリル×ナイロンで検証
続いて、アクリル78%・ナイロン22%のセーターで検証しました。
カシミヤやウールなどの天然繊維と比べて、合成繊維は強い繊維であるが故に毛玉が取れにくいというデメリットがあります。

ポツンポツンと広範囲に点在する毛玉を、カシミヤの時よりほんの少しだけ力を入れてブラッシングすると・・。

こんなにキレイに!
毛玉がスッキリ一掃されて、表面の毛羽立ちもあまり目立たず、個人的にはカシミヤよりもアクリルの方が手応えを感じました。
他には起毛シャツ・パーカー・フリース・ウール素材セーターを同様に検証し、どれも結構キレイになりました。

ウールや合成繊維など、しっかりした素材と相性◎
毛玉取りブラシは手入れが簡単
使用後は専用のブラシクリーナーでお手入れ。

配列にすき間をあけた植毛なので、画像のように下から上へすくい上げるように使用すると、簡単にごっそり取れます。

高い強度&摩耗しにくい樹脂製なので、長く愛用出来る優れモノです。

旧verは針金製らしいのでお間違いなく!
毛玉取りブラシはこんな方にオススメ
電動毛玉クリーナーと比べて少し労力は掛かりますが、生地を傷めにくい安心感&手入れの簡単さが最大のメリットだと思います。
- いつでも気軽にサッと使いたい
- 衣類のボリューム感や風合いを保ちたい
- 電動はうっかり穴をあけそうで心配
- ウールなどしっかりした素材に使いたい
- 使用後の手入れがラクな方が良い

デイリーニットの毛玉はお任せ♪
レビュー②:テスコムの電動毛玉クリーナー(KD778-H)
製品の特長と使用方法
長年愛用している、コンセント式電動毛玉クリーナー。

風合いガードを取り付ければ、生地に与えるダメージを抑えながら毛玉をカット出来ます。毛足の長さは3段階で調節可能。

使い方は、強く押し当てずにくるくるするだけ。

カッター部分が大きい&コンセント式でパワーが落ちないので、あっという間にお手入れ完了。
腕が疲れにくい為、連続で数枚お手入れする時もラクラク。コートなどの面積が広い衣類だと、更にラクさを実感出来そう。

もう3年半使っています。急いでいる時の救世主!
電動毛玉クリーナーの実力を検証
毛玉取りブラシと同じように、カシミヤ100%のセーターで効果を検証しました。

風合いガードあり&毛足の長さは“高”に設定。円を描くようにくるくる~。
前身頃と後ろ身頃を合わせて、約5分でサクッと終わりました。

毛玉取りブラシ単品使いよりもキレイになった気がしますが、カシミヤのふんわり感は損なわれたような。

電動毛玉クリーナーは毛玉の無い部分までカットしてしまうので、衣類のボリュームが減って風合いも変わってしまうのは仕方無いことかも知れません。
電動毛玉クリーナーは手入れが少し面倒
クリーナー本体を見てみると、カットした繊維がこんなに詰まっていました。

本体の内部まで繊維が入り込むので、使用後のお手入れが少し面倒です。

綿棒が必須アイテム
電動毛玉クリーナーはこんな方にオススメ
毛玉取りブラシと比べて生地にダメージを与える心配がありますが、短時間で効果をハッキリ実感したい効率重視の方にオススメです。
- 短時間で終わらせたい
- 効果をハッキリ実感したい
- 毛玉を取りたい衣類がたくさんある
- コートの毛玉を取りたい
- 多少のダメージは割り切れる

電動毛玉クリーナーはコンセント式が一番だと思う
傷みにくさなら毛玉取りブラシ、効率重視なら電動毛玉クリーナー
個人的には衣類のダメージが心配な場合は毛玉取りブラシ、衣類がたくさんあってラクしたい時は電動毛玉クリーナーが最適だと思いました。
また、カシミヤなどのデリケート素材は専用ブラシを使った方が良いと思います。もし一つだけ持つなら上質な馬毛ブラシがオススメです。※ただし、毛玉は取りにくい
用途別オススメのお手入れグッズ

複数所有してもOKな場合は、やはり用途別に数種類のお手入れグッズを持つのがベストですね。

自分のライフスタイルに適したアイテムを選ぼう♪
▼ 毛玉取りをしたくない方はセーターを着ない選択もあり